「歯列」というのは俗に言う「歯並び」の専門用語、「矯正」は「正す」という言葉をいかめしく言ったものです。
つまり歯列矯正は「歯並びを正す」という意味になります。
あまり知られていませんが歯は圧力を加えると移動します。
この歯の性質を生かして出来るだけ歯を抜かない(抜歯しない)様にしながら、専用の装置や器具を使って歯を正しい位置に移動させ、歯並びを正すのが歯列矯正です。
歯には本来「食物を噛む」と「獲物を仕留める武器」というふたつ役割があります。
歯の中で食物を噛む働きをしているのは「臼歯」と「前歯」で、獲物を仕留める武器は「犬歯(牙)」ですね。
但し、牙はもっぱら草を食べているベジタリアンの草食動物には必要ありませんので、カバなど一部を除いて草食動物に犬歯はありません。
私達人間やお猿さんなどの類人猿の場合は肉食、草食どちらもOKの雑食性ですから犬歯は残っていますが、人間の犬歯はかなり退化していて牙という面影はありませんね。
その他に歯には「発音を正しくする」という役割もありますが、これは言葉というものを持つ人間だけに必要な役割です。
歯にはこの様な太古の昔の先祖から綿々と受け継いだ大事な役割がありますので、歯並びが悪くて乱杭歯、出っ歯、受け口、すきっ歯などの為歯の噛み合わせが悪い方は、その程度によっては食物の咀嚼や会話に支障を来たします。
但し、いま矯正歯科を訪れて歯列矯正の治療を受ける方のほとんどは、美容が目的だと言われています。
その為だと思いますが歯列矯正には原則として健康保険が使えません(一部使えるケースもある)。
確かに歯並びが悪いと言っても程度の問題で、例えば出っ歯や受け口などはかなりひどくなければ実生活に大きな支障はありませんね。
口元というのは他人と対面する時には顔の正面に来ますので、人の顔の中では目、鼻と並んで最も目立つ部分です。
その為、自分の歯並びにコンプレックスがあると、会話をする時も相手にきちんと向かい合う事が出来ず、何処か暗いイメージになってしまいます。
歯列矯正はコンプレックスを取り去って明るい生活を送る為にも大事な事です。
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人間の歯の最も基本的な役割は食物を噛む事、つまり「咀嚼(そしゃく)」です。この咀嚼をする事で食物が消化し易くなり、それによって体に必要な栄養が十分に摂取出来る様になります。この咀嚼を十分にする為には歯・・・・